シアンキング

Honey Bones    前田ヒロユキ    シアンキング
この怪獣をホームページのどこの項目にアップしようかと思ったのですが、元はウルトラ戯画展にてウルトラマンティガのデザインで有名な丸山浩氏が展示会でシンボル怪獣としてデザインされたのがこのシアンキングだったわけで、ティガ怪獣を匂わすイラストもあるのでティガ怪獣の項目にてアップいたしました、ティガ好きだし(笑)。造詣は画家であり、造形師でもある前田ヒロユキ氏、イラストとはまた一味も違う超絶造形にて立体化されております。どちらかというとウルトラ怪獣というよりモンハンですね〜〜、超カッコいいです。

製作はこのイカレた造形をどうウルトラ怪獣にもっていくか?!に悩み、何回も心が折れそうになりました、オーナー様、すみません(大汗)。
全身隈なく造り込まれたモールド、手足の爪一本に至るまでこの超絶モールドですからこれに耐ええるだけの情報を塗り込み、更にはそれでいてモンハンやアメリカナイズされたモンスター怪獣に見えず、いかにウルトラ怪獣に見えるように塗るるか頑張ってみました、いかがっしょ?元のデザインはキングの名が表すとおり、レッドキングの系譜、成田高山のリスペクトかピンクの唇も描かれておりますが、前田造形には唇がありません、はい、無理やり描き込んでみました(笑)、でもそれも一つの効果で高山チックに近づいたかと思います。目も同じ、日本怪獣独特の黒目の位置、形状、表情を盛り込んで見ました。色彩もモンスターでも巨大生物でもなく、『日本産ウルトラ怪獣』を目指してリアルとイマジネーションの狭間に趣を置きました。歯や爪、ツノや身体のトゲの象牙質部位は恐ろしいぐらいモールドが造詣されておりますので、そこは日本産怪獣のように白べたや、サフレスといった事はせず、ましてや根元をぼかす恥ずかしい誤魔化し塗装で逃げずにとことんまで描き込んでみました、ココは見せ場ですから!!そういった部分で造詣とウルトラとの駆け引きを試されるキットだと思います、そこそこ攻略できたと思うのですが皆さんの目にはどう写るでしょうか?

ちなみにウルトラモデリングワールドのあとがきの座談会にて自分はこのキットについてコメントを語っております。持ってない方は是非購入して読んでみて下さいませ(笑)。


トップへ
戻る