エレキング

かなめみお  森下要    宇宙怪獣エレキング
誰も立体化してくれないアンダーワールドの怪獣ばかりを控えめに製作されてきた要さんがついにウルトラセブン中、一番代表的な怪獣を造ってこられるとは誰が想像できたか?!驚かれた方も多かったのでは?個人的にはわざわざそういった競争相手のいない穴場的怪獣商売よりも、自分の作りたいモノ、もっとも代表的な有名怪獣をどんどん製作されてウルトラ怪獣ガレキの歴史に名を刻んでいただきたい、それだけの腕を持っておられる造形師様なのでなおさらそう思います。ちなみに新マンで個人的には一番代表的だと思っている『ムルチ』を造っていただいたので有名怪獣2番目です(なぬ?新マン代表違うと?失敬な!)。
さて、今回の造型を見て驚かされたのが今まで立体化されてきたエレキングはあまりにも有名なスチールの面影がいやがうえにも盛り込まれてしまってるものなのですが、まさかの完全映像版です、決してテレスドンの様にカッコよくしすぎてスマートになったのではありません!自分自身も幼い日、あのスチールが頭に焼き付いていたのでいざ映像に表れた真っ白で細長いエレキングに違和感と衝撃を受けたのを昨日のように覚えています、皆の頭にあるエレキングではなく、あえて映像一辺倒で真正面からの一本勝負、恐れ入りました(汗)。こんな造型を見せられたら製作する側も気合が入ると言うもの、今回は前半部分の白いバージョンにて製作、ジャーマングレー、ベージュにて下地を作り、仕上げ前に先にエナメルでウオッシュ、その上からグランプリホワイトで作ったエレキングホワイトで立ち上げております、白黒二色の怪獣ですからその色一色にも気を使いました。角はパールに見えないようにパールで色を作っております。目の廻りの青い輪っかですが、長年温めてきたもので「今回やってみました!!」って書くつもりがあっさり先にみおさんにやられてしまったのが今回非常に悔しかったところでしょうか?(笑)。こうなったらどっしりとしたあの有名スチール版のエレキングも誰か出してくれないかな〜、黄ばんだ汚れバージョンも作ってみたいです!
そして今回のエレキングの目玉がこの背中の塗装だ〜、もう今回の製作はこれに尽きたのです、ああ疲れた。。。。。。頭の部分、背中の部分、尻尾の部分と色々パターンを調節しながらすべて手書きで書き込んでいきました、エアブラシを入れたのは映像のように尻尾の中ほどのみ途中でもう完成しないのじゃないか?!とか思っちゃうぐらい大変でしたがいかがっしょ?丸い点ではなくいびつな黒点から丸い点、大きいの、小さいの、中ぐらいの、もはや点ではなく黒を擦りつけたものとありとあらゆるパターンを使っております、何回も言いますがウルトラ怪獣はシンプルなモノほど怖いのです!(涙)。
是非、要さんのピット星人と揃えてコンプリしてあげてください!出来るならピット星人2体と(営業でした〜)。


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